日商簿記2級の第125回は合格率が40.0%になります。難易度は「易しい」に分類されます。
第1問は仕訳の問題です。5問出題されます。
第1問
1.引当金の問題
役員賞与は、次期に予想される支払額を当期に費用として計上します。
「なお~」以下の文は、特に関係ありません。
2.売買目的の社債
このような長い文章の問題は、それぞれ分解するとわかりやすいです。
・額面=¥4,000,000
・年利率:3.65%
・利払日:3月31日、9月30日
・平成21年10月20日に額面の半分を@101で売却
・端数利息を含める
・前年度の決算日において、社債の時価は@100.40
・時価法(切放法) 第129回-第3問-Ⅲ-3
★売買目的で所有する社債を売却したとき、以下の式で売却損益を求める。
帳簿価額 - 売却価額 = 有価証券売却損(益)
★時価法なので、前期末の時価で計算する。
※時価法の場合は、取得原価で計算しないこと。
★端数利息の出し方
端数利息 = 額面金額×年利率×前回の利払日の翌日から売買日までの日数/365日
今回は、前日の利払日が9月30日で、売ったのが10月20日なので、10月1日~20日までの20日間。
3.銀行勘定 見渡小切手
企業と銀行との金額の不一致が起きている状態です。この見渡小切手は、帳簿上は処理をしていますが、取引先に渡していない状態になっています。
だいたい、問題では、小切手が会社の金庫に入ったままになっていることが多いです。
この場合は、まだ手元にある状態になるので、逆の仕訳をすることになります。
・負債を決済する場合 → 買掛金 ←本門
・費用や固定資産の購入代金の支払い → 未払金
4.備品の購入と割戻し
割戻額を控除するので、備品の購入額から控除額を引くのを忘れないようにします。
※仕入や売上の割戻しとは区別する
5.受託販売
受託販売の場合、委託者に対する債権・債務は「受託販売」の勘定科目で処理します。
この問題では、
・売上た代金を掛けとしている → 売掛金
・販売のつど収益を計上している → 受取手数料
販売のつど、委託者から販売手数料が貰える。また、この手数料は後で委託者から受け取れる債権なので、借方には「受託販売」の勘定になる。
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