日商簿記2級の問題構成

日商簿記2級試験の問題構成についてはご存知でしょうか?

試験勉強を進める上で、問題構成を把握しておくことは重要です。問題構成を把握しておけば、勉強中に、ああここは大3問で使う知識だなと目的がはっきりしますので、学習に身が入ります。

日商簿記2級では、3級試験では学習をしていない工業簿記という分野が加わります。

第1問~3問が商業簿記。第4問~第5問が工業簿記になっています。

それでは問題構成を見ていきましょう。

 

説明する男性

第1問

第1問は3級と同じく仕分けの問題になっています。5問出題され、1問4点の合計20点です。

割賦販売や委託販売の問題であったり、固定資産の問題であったり、有価証券の問題が出題されるなど、さまざまな仕分けの問題が出題されます。また、これらの仕分けは第2問以降で必ず必要となってくる知識です。

 

第2問

第2問は伝票や特殊仕訳帳から試算表を作成したりする問題です。1問2点の合計20点です。

難しい問題が出題される場合もありますので、その場合は部分点を狙いに行きます。

 

第3問

第3問は決算に関する問題です。1問2点の合計20点です。

精算表や本支店会計の問題が出題されます。難しい問題が出題される場合もありますので、その場合は部分点を狙いに行きます。

 

第4問

第4問は仕訳の問題や、個別原価計算、本社工場会計などの問題が出題されます。問題によって配点が変わります。合計20点です。

仕分けの問題がでたら、確実に取りにいきましょう。

 

第5問

第5問は原価計算表を作成したり、売上原価を求めたり、原価差異を求めたりなど、様々な論点が出題されます。問題によって配点が変わります。合計20点です。

結構複雑で難しい問題が出題されますが、その難しい問題の答えは最後に導くようなものの場合が多いので、部分点を狙って高得点を狙いましょう。

 

 

問題構成からみる攻略とは

簿記2級は一律第問が20点なので、3級と比べて、どの問題の配点が高いとか低いとか比較できません。

合格するためには、第1問の攻略と、そのほかの2~4問は部分点~満点を狙っていきます。

また、簿記は70%以上が合格の基準ですので、商業簿記だけを勉強して試験に挑んでも、満点で60点しかとれませんので、工業簿記も勉強しないと合格はできません。

工業簿記は全体の40点分しかありませんが、工業簿記を攻略することが、簿記2級の合格への近道となります。

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