日商簿記2級の第132回は合格率が22.9%になります。難易度は「難しい」に分類されます。
第1問は、仕訳の問題です。
第1問
1.建物の改良と修繕の問題
建物の耐震機能を向上させる効果があるものは、固定資産の取得原価に含めます。 ←改良
修繕引当金が設定されていますので、そこから取崩します。
2.未着品販売・自己振出手形の問題
船荷証券の転売をしています。転売の仕訳は以下になります。
受取手形 XXX / 売上 XXX
未着品は仕入に振り替えます。このとき、未着品と仕入は売上原価になります。
仕入 XXX / 未着品 XXX
3.消費税の問題
・税込方式:仕入や売上に含め、決算のときに処理します。
・税抜方式:仕入のときは仮払、売上のときは借受消費税として処理します。
仮払消費税(資産) > 借受消費税(負債) のときは、未収消費税
仮払消費税(資産) < 借受消費税(負債) のときは、未払消費税
本問は借受消費税の方が多いので、未払消費税勘定を用います。
4.固定資産の売却の問題
・備品使用期間:平成15年4月1日~平成24年7月31日 ・・・ 9年と4カ月
・備品は185,000円で売却し、翌月に代金を受け取る。
・購入代価は1,100,000円と据付費用100,000円の1,200,000円
・残存価額は取得価額の10%、耐用年数は10年
・償却方法は定額法、記帳方法は間接法
・減価償却費は月割り
9年分の減価償却費と4カ月の減価償却費を求めます。間接法で記帳をしていますので、備品減価償却累計額を計上します。
売却して、購入代価よりマイナスの場合は、固定資産売却損を計上します。
5.委託買付の問題
委託販売ではなく、委託買付の問題です。混同しないように気をつけましょう。
委託買付をする場合は、内金(手付金)を支払うことによって、あとで商品を受取る権利を得ます。
買付けの全ての合計を仕入勘定へ。
前払金が指定されていますので、残りは掛けで購入したと考えます。
委託買付勘定の場合は、債権・債務全てを含みますので、買掛金勘定は出てきません。
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